libourne リボーヌ
先日、マルシェの記事で書いたリボーヌについてお話ししたいと思います。
リボーヌはボルドーから車で約30分程、サンテミリオンからは10分程のところにある町です。
住民はおよそ2万5千人程度です。
この街は1270年にイギリス王ヘンリ3世推進により城塞都市として生まれました。
この城塞の建設に携わったのが騎手のROGER DE LEYBURN(ロジェ― デ レイボーン)でした。
レイボーンは、この地を去る際に、自分の名前を残していきました。
その後、数世紀を経てレイボーンがフランス語化し、現在のリボーヌに変わりました。
上記の写真は、当時の城壁にあった門の一部で大門の塔と呼ばれてます。当時はこのような門が9個ありましたが、現在残ってるのはこの一つのみです。この門を見てわかるように当時の城壁は高さ15Mあり、外部からの敵の侵入を見事に防ぎました。
この門には、もう一つ≪海の門≫という呼び名があります。
これは、13世紀末にこの港を通りして、サンテミリオン及びドルドーニュ地区のワインをイギリスに輸出していたのです。イギリス人はドルドーニュ川、その後ジロンド川をへて大西洋へと渡航しました。
先ほどお話ししたようにリボーヌのすぐ横にドルドーニュ川が流れていますが、ここが最初のドルドーニュ川の分岐点となります。ドルドーニュ川はこの後約100KMに渡りフランス大陸を横断していきます。
ちなみに上記写真の真ん中にある島の左側をドルドーニュ川・分岐した右側部分をリスル川として流れています。
リボーヌの中心地には、マルシェが開かれる広場、市役所、及び広場を囲むようにアーチ型のアーケードがあります。
中世時代に造られたアーチ型のアーケードが今もその形を残してます。広場を覆うように四角形になっており、一辺の長さは55Mと4辺統一した長さで造られています。
広場の横に建つのが1427年にゴシック様式で建設された市役所です。20世紀に増築及び改修が行われましたが、当時のゴシック形式をそのまま残しています。
なお、こちらの建物は現在、1階は市役所、2階は美術館として使用されています。
この広場のすぐ横にはショッピング街があります。ただ、残念なことに近年では、空き店舗も目立ち始めてます。
中心地の向かいには高校があるので平日は若者で賑わい、マルシェが開かれる日の午前中には多くの家族連れで賑わいます。
※マルシェの様子はこちらをご覧ください。
サンテミリオンを訪れる際には、少し足を延ばしてみてはいかがですか。