top of page

メドック格付けシャトー  シャトーキルヴァン

メドック格付けシャトーの紹介パート2はシャトーキルヴァン(chateau kirwan)。

格付けでは3級になります。

近年、醸造所の改修工事が行われていたため見学は一時期できませんでしたが、2017年より再開しました。

1925年に現オーナーのシラー家がキルヴァンを購入してから再評価され始めたシャトーです。

一時期は有名なミッシェルローランドが醸造コンサルティングをしてました。

こちらのモダンな扉なんだと思います!?

実はここがキルヴァンの醸造所です。この扉に描かれてるのはブドウの樹です。

ブドウの樹の横にはワインに関する文字が描かれています。

いくつの単語を見つけれるでしょうか!!半日以上かかっちゃいそうですね。

こちらが2015年に新しく改修&導入された醸造所。すべて最新のセメントタンクで統一しています。

以前はステンレスタンクを使用していましたが現在ではこのセメントタンクへ変更しています。その理由は、木樽熟成後、ワインをタンクの中に戻し瓶詰めが始まるまで数か月かかります。セメントタンクを導入することによりタンク熟成中も外部から酸素を取り入れることができ、ワインをゆっくり熟成させることができるためです。

セメントタンクの横には下記の選果台が設置されてます。

選果された実は、写真の銀の桶にいれクレーンを使い2階まで持ち上げ、タンクの上から実を落とし入れます。破砕は行わなずに落下時のブドウの重力により自然に実が潰れる仕組みを取り入れています。

※ポンプ等を使わない自然の重力方式により、ぶどうの実を傷つけず、ストレスを与えません。

発酵はセメントタンクで行いますが、裏にこの大きなステンレスタンクが2台ありました。このタンクはアッサンブラージュ(ブドウのブレンド)用です。

アルコール発酵、マロラクティック発酵後、2月にアッサンブラージュを行います。

その後、木樽熟成へと入ります。

ファーストワインは18か月の木樽熟成、50%新樽使用

セカンドワインは12か月の木樽熟成、20%新樽、残りは1回もしくは2回使用した樽を使います。

キルヴァンの木樽の特徴は上記写真のようにオーストリア産の木樽を使用しています。全部で150木樽あるうちの10木樽という少量ですが、オーストリア産の木樽を使用するとタンニンに繊細さを与えるということで、まだ導入して間もないですが、結果次第ではオーストリア産の比率がより上がる可能性も・・・。

さていよいよ試飲へ。この日はファーストとセカンドワインの2種類を試飲しました。

ファーストワインのシャトーキルヴァンは2009年のヴァンテ―ジ。

2009年はすごくいいヴァンテ―ジですね!!

8年の期間がたってるだけあり、タンニンはだいぶ柔らかくまろやかになっています。アロマは黒フルーツ系と下草系。

※上記写真は先日行われたキルヴァンでの食事会の一部。食事の最後にはチーズの盛合せと1981年のシャトーキルヴァンを頂きました!

最新設備を取りいれながら、ぶどう畑では農薬を使わない有機栽培で行っているキルヴァンには今後注目です!!


bottom of page